Scenery in daily life after 5 months in SOMA FUKUSHIMA

5ヶ月後の福島県相馬市の日常の風景








撮りたい写真が、撮れませんでした。



目の前の風景を写真にしたところで、

それは、ただゴツゴツした地面だけの写真。

それでは何も伝えることはできません。



そこに、いくつもの家並みがあり、町があり、人々の慎ましい生活があったという、

かつてのそこの風景を知る人にしか、

「無くなった」という、その事実は伝わらない。

無くなったものは、撮れないんです。



しかたがないので、壊れたものを撮ることにしました。




























あれから5ヶ月が経って、多くの瓦礫が撤去され、

随分、地面が平らになったようです。


でも、ただ、その平らな地面の広大さ…。

こんな場所から海岸線が見えるのか、という空しさ…。




あれから5ヶ月が経って、多くの瓦礫が撤去され、

随分、地面が平らになったようです。


でも、それと一緒に消えた街。

みんなは、どこに行ってしまったのでしょう。




あれから5ヶ月が経って、多くの瓦礫が撤去され、

随分、地面が平らになったようです。


しかしながら、第一原発の安全宣言でも出ない限り、

ここに誰も、新しく何かを造ろうとはしません。




あれから5ヶ月が経って、多くの瓦礫が撤去され、

随分、地面が平らになったようです。


そして、みんなが徐々に、日常を取り戻しています。

でも、その日常の風景の奇妙さ…。















































































瓦礫の山に、満月が登っていました。




美しい美しい相馬の空を、やさしい気持でいつまでも見上げていられる日が、

いつか再びくることを、本当に本当に願っています。















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